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成分名
エネルギー 66kcal
水分 83.4g
タンパク質 14.9g
脂質 0.3g
灰分 1.3g


カルシウム 17mg
リン 170mg
0.1mg
ナトリウム 280mg
カリウム 220mg
マグネシウム 48mg
亜鉛 1.5mg



ビタミンA 10μg
ビタミンB1 0.03mg
ビタミンB2 0.05mg
ビタミンC 1mg
ビタミンD 0μg
コレステロール 210mg

※科学技術庁資源調査会編
「五訂 日本食品標準成分表」より転載
可食部100g当たりの値を示します
コウイカ:甲烏賊
標準和名 コウイカ
(コウイカ目コウイカ科コウイカ属)
別名  
地方名 ハリイカ
マイカ
スミイカ
英名 Cuttlefish
学名 Sepia esculenta Hoyle
解説
楕円形の石灰質でできた舟形の甲(貝殻)を持つところから「甲烏賊」と呼ばれるようになった。甲は多孔質で軽く、フロートの役目を果たしている。この甲を英語でcuttleboneといい、それを持つコウイカ類をcuttlefishという。釣り上げたときに大量の墨を吐くところから、釣人には「墨烏賊」とも呼ばれる。
コウイカが水揚げされるときに吐く墨汁は、出荷する際には、外観を損なうため、よく洗い流さなければならないという短所になるが、西洋では、古くから調理に用いられているほか、染料としても利用されてきた。茶褐色をセピア色というが、このセピアとはコウイカ属の学名がSepiaで、コウイカのことである。これは、コウイカの墨汁が、顔料として使用されていたことを示している。また、インクとしても用いられ、音楽家モーツァルトがイカのインクで書いた楽譜は現在も残っている。
イカの体表には無数の色素胞が散在している。この色素胞を広げたり縮めたりしながら体色を変化させ、周りの環境に合わせて体色を変化させ、保護色の効果を高めている。また、体色の変化は、個体同志のコミュニケーションをとる役割も果たしている。コウイカの仲間は、雌への求愛や雄同士威嚇するときにも体の色を変える。コブシメなどは雌へ求愛行動を示しているときに横から違う雄が割り込んでくると、雌のほうを向いた半身には求愛を表す模様を、ライバルのほうを向いた半身には威嚇の色彩を表すなど、器用に体の色模様を変えることができる。
分布領域
本州中部以南から台湾、南シナ海までに分布する。季節的な深浅移動や小規模な南北回遊を行なう。孵化すると沖合深場に移動して、成長、越冬する。その後、産卵期の春から初夏に沿岸域に来遊する。
生鮮・加工法
生鮮ものも冷凍ものもロール状で出回ることが多い。店頭では、丸のままか、冷凍した剥き身ロール、刺身や惣菜に調理されて並ぶ。
また、エビ、アサリなどの魚介類と合わせた冷凍のシーフードミックスにされる。中国・四国地方では、干して甲付きするめにする。甲は、歯磨きの研磨剤の原料や薬用にされるほか、小鳥などのカルシウム補充用のペットフードなどに利用される。また、墨は、いか墨、黒造り(墨を加えた塩辛)などの加工調味料として利用される。
主な食べ方
国内産のものは夏から年を越して春まで獲れる。冷凍ものは年中ある。肉が厚く、甘味があり、刺身、鮨種に適している。照り焼き、酢の物、炒め物、揚げ物にもする。「げそ」も軟らかく、身肉同様の料理に使われる。中華料理や洋風料理にも向く。シーフードミックスなどの冷凍食品は、八宝菜や炒め物、サラダ、スパゲッティーなどに手軽に調理できる食材である。いか墨を利用したスパゲッティーやパエリア、リゾットなども美味。そのほかの主な食べ方はスルメイカに準ずる。

出展:株式会社エヌ・ティー・エス発行
   現代おさかな事典〜漁場から食卓まで〜

 

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