成分名 |
値 |
エネルギー |
70kcal |
水分 |
83.2g |
タンパク質 |
14.6g |
脂質 |
0.8g |
灰分 |
1.3g |
無
機
質 |
カルシウム |
20mg |
リン |
190mg |
鉄 |
2.2mg |
ナトリウム |
250mg |
カリウム |
200mg |
マグネシウム |
43mg |
亜鉛 |
3.1mg |
ビ
タ
ミ
ン |
ビタミンA |
81μg |
ビタミンB1 |
0.01mg |
ビタミンB2 |
0.08mg |
ビタミンC |
1mg |
ビタミンD |
0μg |
コレステロール |
150mg |
※科学技術庁資源調査会編
「五訂 日本食品標準成分表」より転載
可食部100g当たりの値を示します |
イイダコ:飯蛸・飯鮹 |
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標準和名 |
イイダコ
(八腕形目マダコ科マダコ属) |
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別名 |
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地方名 |
マダコ(新潟)、ヒトクチダコ |
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英名 |
Ocellated octopus |
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学名 |
Octopus ocellatus Gray |
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解説 |
胴の中の卵を煮ると飯粒のように見えることから「飯蛸」の名が付いた。「タコ」の語源は諸説がある。たとえば、手のあるナマコの意で手海鼠が訛ったものとか、手が多いという意味の手許多(てここら)が訛ったものとか、多股からきているという説もある。しかし、いずれも根拠がなく、いかにもこじつけのように感じられる。「タコ」は、おそらく漢字の伝来よりも古い時代からの呼び名であろうと思われる。漢字の蛸は、中国では魚偏に梢(こえだ)の旁を添えて鮹の字がつくられた。その後、平安時代に日本では蛸と書くようになったという。蛸は、本来はクモのことらしい。なお、漢字では章魚とも書く。これは紋章の章を用いた語で、胴に斑紋のあるイイダコのことであるという。
日本におけるイイダコ漁の歴史は古く、漁に使われたタコ壺は古墳からも出土している。現在でも、アカガイ、アカニシ、サルボウガイ(モガイ)、アワビなどの貝殻を用いる。素焼きのタコ壺は、イイダコ用のものはその大きさに合わせてマダコ用のものより小型である。兵庫県の明石付近で多く使用されているものは、口径1寸3分(約4cm)、高さ3寸5分(約11cm)、胴の最大直径は2寸5分(約7.5cm)である。 |
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分布領域 |
北海道以南の各地沿岸から朝鮮半島西岸、東シナ海に分布する。日本沿岸では、瀬戸内海や東京湾に多い。 |
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生鮮・加工法 |
主に生鮮利用向けに出荷され、生のままか、ゆでた状態で店頭に並ぶ。塩蔵品、調味加工品や珍味に加工する。塩辛、味付け煮やみりん干しなどにする。 |
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主な食べ方 |
冬から春先にかけての、卵を持っている頃が旬。秋から冬になるまでも食べ頃。生のものは、塩をふって揉み洗いし、卵が硬くなるまでゆでる。そのまま酢味噌やわさび醤油で食べても、ねぎと一緒に酢味噌で和えてもよい。みりん醤油で煮付ける場合は、生のままから調理するとよい。八宝菜などの炒め物や唐揚げ、フライ、おでん、鍋物の具などにする。 |
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出展:株式会社エヌ・ティー・エス発行
現代おさかな事典〜漁場から食卓まで〜 |