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成分名
エネルギー 63kcal
水分 84g
タンパク質 13.9g
脂質 0.4g
灰分 1.6g


カルシウム 90mg
リン 170mg
0.5mg
ナトリウム 310mg
カリウム 310mg
マグネシウム 42mg
亜鉛 2.6mg



ビタミンA 0μg
ビタミンB1 0.24mg
ビタミンB2 0.6mg
ビタミンC 0mg
ビタミンD 0μg
コレステロール 44mg

※科学技術庁資源調査会編
「五訂 日本食品標準成分表」より転載
可食部100g当たりの値を示します
ズワイガニ:楚蟹
標準和名 ズワイガニ
(エビ目クモガニ科ズワイガニ属)
別名  
地方名 ヨシガニ(北海道)
タラバガニ(秋田、新潟)
エチゼンガニ(福井)
マツバガニ(鳥取)
※雌は、セイコガニ・コウバク(コウバコ)ガニと呼ばれる。
英名 Zuwai crab
学名 Chionoecetes opilio
(Fabricius)
解説
冬の日本海側、とくに北陸から山陰地方にかけての味覚、北陸地方では雄を「楚」あるいは「松葉がに」、「越前がに」と呼ぶ。楚というのは、楚(すわえ)の訛。すわえはとも書き、木の枝や幹から細長く伸びた若い小枝のことをいう。ズワイガニの細長い脚が、小枝を連想させたのだろうか。雌は「香箱蟹」、「勢子蟹」と呼ばれる。雌は小型で、身が少ないが、卵と味噌が旨い。卵巣は、甲羅に付いている未成熟卵を「内子」、雌の腹部に抱えられている成熟卵を「外子」という。
 市場には、ズワイガニのほか、仲間のベニズワイガニもよく並ぶ。甲羅の形が三角なので区別できる。ベニズワイガニはゆであげても、生きているときからかなり赤いので、あまり変わりがない。身肉に水分が多く、ズワイガニの代用にされるが味はズワイガニよりやや劣る。また、輸入もののマルズワイガニは、身肉が少し赤みがかっている。
分布領域
アラスカ沿岸、ベーリング海から樺太、朝鮮海峡までに分布する。日本では日本海側沿岸と仙台湾以北の太平洋岸に生息する。
生鮮・加工法
生鮮利用向けとしては、全体の3〜4割を占める大型、中型のものが活がにや生がにで流通するほかは、水揚げしたときにボイルしたものが多い。活がにはおが屑を入れて、また、生やボイルのものは、氷冷したり冷凍して取り扱われる。残りの中型、小型のものは加工用に取り扱われ、惣菜、調味加工製品の原料になる。甲羅の身肉は少ないが、脚の身肉は多いので、棒肉、精肉、つめ肉、切りがになどに加工するほか、カダションフレーク、カニボール、蟹味噌などに調味加工される。店頭では、生、ボイル、冷凍にしたものが脚を切って束に、または割ってあるものが多い。丸のままや剥き身のもの、鍋物用に他の魚介類や野菜などと人数分にパックしたものもある。
主な食べ方
冬が旬。雌のほうが美味だが、雄は脚の身肉が多い。ごく新鮮なものは、刺身にして食べられる。殻を剥いて身を出し、冷水に数分間漬けて葡萄の房のようになったところを食べる。塩ゆでにしてそのまま食べるか、二杯酢やぽん酢、だしの入った酢などにつけて食べる。かにすきや鍋物、味噌汁の具にするなど和風の料理によく合う。そのほか、焼き蟹にしても旨い。
 生のものをゆでるときは、脚を輪ゴムか紐で結び、腹ぶたの中に塩を一つまみ入れ、甲羅を下にして蟹味噌が流れ出ないようにするとよい。

出展:株式会社エヌ・ティー・エス発行
   現代おさかな事典〜漁場から食卓まで〜

 

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