成分名 |
値 |
エネルギー |
89kcal |
水分 |
78g |
タンパク質 |
19.4g |
脂質 |
0.4g |
灰分 |
1.4g |
無
機
質 |
カルシウム |
22mg |
リン |
140mg |
鉄 |
0.8mg |
ナトリウム |
240mg |
カリウム |
250mg |
マグネシウム |
54mg |
亜鉛 |
2.2mg |
ビ
タ
ミ
ン |
ビタミンA |
421μg |
ビタミンB1 |
0.04mg |
ビタミンB2 |
0.09mg |
ビタミンC |
1mg |
ビタミンD |
0μg |
コレステロール |
140mg |
※科学技術庁資源調査会編
「五訂 日本食品標準成分表」より転載
可食部100g当たりの値を示します |
サザエ:栄螺・拳螺 |
|
標準和名 |
サザエ属
(腹足網原紙腹足目
リュウテンサザエ科) |
|
別名 |
|
|
地方名 |
|
|
英名 |
Spiny top shell |
|
学名 |
Batillus cornutus (Lightfoot) |
|
解説 |
語源は、小さい家を意味する「ささえ」から転じたという説や、小さな柄を多くくっつけた貝を意味している、という説などがある。古名は「サダエ」といい、細枝家と書いた。この名前は、今も方言に残っている。「つの」は、育った海の様子によって違い、荒々しい波の磯で育つと「つの」が立派に伸びるが、波の静かなところに棲むサザエには「つの」がない。身肉を引き出すといちばん後ろに生殖巣がある。暗緑色を呈しているのが雌で、淡いクリーム色を呈しているのが雄である。 |
|
分布領域 |
本州中部沿岸から九州、朝鮮半島南部、中国大陸沿岸に分布する。日本では日本海側の飛島、太平洋側の外房から九州にかけての沿岸各地に生息する。特に半島や島に多い。 |
|
生鮮・加工法 |
すべて生鮮利用向けに、殻付きのまま取り扱われる。店頭でも、活きたまま並ぶ。ときに壷焼きに調理したものも売られている。産地の物産展や飲食店、旅館、民宿などでも壷焼きが人気がある。丸ごと、または殻から身を出して煮貝に調味加工したものもある。 |
|
主な食べ方 |
春から初夏にかけてが旬。産卵期である夏の直前が甘い。壷焼きにして、醤油やたれをかけて香ばしい香りと磯の味を楽しむのが一番適している。壷焼きは、活きたサザエの身肉を貝剥きで取り出し、砂袋とえんぺらを切り取って、身を薄切りにし、わたとともに再び殻に入れる。身のほかにさいの目にきった筍などを加えてもよい。このとき醤油、酒、みりん、だしを合わせて注ぎ込み、蓋をしてから火にかける。汁がふきこぼれてきたら、刻んだみつばを散らす。また、サザエに何も手を加えず。直焼きして、煮立ってきたら醤油をたらすと野趣あふれる壷焼きとなる。生きた身肉は刺身や鮨種にしたり、酢の物や和え物にしてもよい。 |
|
出展:株式会社エヌ・ティー・エス発行
現代おさかな事典〜漁場から食卓まで〜 |