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成分名
エネルギー 217kcal
水分 64.4g
タンパク質 19.8g
脂質 13.9g
灰分 1.2g


カルシウム 70mg
リン 230mg
1.8mg
ナトリウム 120mg
カリウム 310mg
マグネシウム 34mg
亜鉛 1.1mg



ビタミンA 80μg
ビタミンB1 0.03mg
ビタミンB2 0.36mg
ビタミンC 0mg
ビタミンD 0μg
コレステロール 65mg

※科学技術庁資源調査会編
「五訂 日本食品標準成分表」より転載
可食部100g当たりの値を示します
マイワシ:真鰯・真鰮
標準和名

マイワシ
(ニシン目ニシン科マイワシ属)

別名 イワシ
ユワシ
ナナツボシ
地方名 ヤマトミズーン(沖縄)
一般に成長により次のように呼び分ける。
マシラス(全長20mm前後)
ヒラゴ・カエリ(全長40mm前後)
小羽(ショウバ、全長10cm以下)
中羽(チュウバ、全長15cm前後)
大羽(オオバ、全長18cm以上)
英名 Japanese pilchard
Sardine、Spotlined sardine
True sardine
学名 Sardinops melanostictus(Temminck et Schlegel)
解説
名前の由来は、生臭く、たくさん獲れるために値も安く、「賤しい」者が食べるからというのが一説。うろこがすぐ落ち、外圧にも弱くすぐ死んでしまうため、「ヨワシ」から転じたという説もある。横腹の黒い点が一列に並ぶところから「七つ星」とも呼ばれる。
「紫は藍に優る」、つまり「鰯は鮎に優る」という諺があるが、なぜ紫がイワシかというと、紫式部がイワシ好きだったからという。夫のいない時に隠れて焼いて食べたのだが、くさい臭いが残っていたので夫に見つかり「賤しいものを食べる」と非難された。この時(日の本にはやらせ給ういわしみずまいらぬ人はあらじとぞおもう)と、当時みんなが参詣する石清水八幡に掛けてイワシ食推進をよんだことに由来する。
分布領域
樺太、沿海州から日本沿岸、朝鮮半島、中国大陸南部、台湾に及ぶ。日本周辺には、三陸から土佐湾にかけて生息する太平洋系群、豊後水道から日向灘にかけて生息する足摺系群、若狭湾から九州西岸域に生息する九州系群、若狭湾以北に生息する日本海系群の4系群があると言われる。太平洋系群の主産卵域は房総半島以南、足摺系群では日向灘、九州系群では五島灘・対馬周辺、日本海系群では能登半島周辺である。各系群の分布域は年によって変化する。これは資源量の変動に伴うものであり、資源量が多いときには太平洋系群と足摺系群、九州系群と日本海系群の交流が増大するようである。
生鮮・加工法
鮮魚のほか、大きさごとに干物、乾製品、練り製品、缶詰製品に加工される。漁獲量の9割以上は食用以外に利用され、魚油、魚粕、フィッシュミール、肥料、飼料などになる。冷凍保存されたものは、アジ、サバとともに水族館や養殖用の飼料としても需要が大きい。
主な食べ方
シラスは春が旬。成魚は8〜10月が脂がのって食べ頃である。成魚は、イワシ類の中では一番美味。鮮魚は刺身から洋風料理までさまざまに調理される。日本沿岸各地で周年に獲れるので、いつでも店頭にある。しらす干しは、おろし和え、すまし汁の椀種、卵巻、酢の物などに入れる。かき揚げにしたり、ふりかけ、お茶漬けに加えたりする。手開きができるほど新鮮なものは、刺身にして生姜で食べると臭みもなく美味である。赤身で脂がのって独特の味であるが、鮮度が落ちるのが早いので、生臭みを消す工夫をする。煮付ける場合は、生姜と梅干しを入れる。酢や味噌で調味するのもよい。子持ちイワシはとくに脂がのっており、塩焼きにすると美味しい。つみれやすり身は椀種や鍋物の具にする。唐揚げ、香味揚げ、フライにすると臭みが抜けて食べやすい。揚げ粉にカレー粉や刻みパセリを混ぜて香りをつけたり、野菜あんをかけると、洋風・中華風の味つけになる。トマト風味も合う。

出展:株式会社エヌ・ティー・エス発行
   現代おさかな事典〜漁場から食卓まで〜

 

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