成分名 |
値 |
エネルギー |
65kcal |
水分 |
83.1g |
タンパク質 |
14.4g |
脂質 |
0.3g |
灰分 |
1.9g |
無
機
質 |
カルシウム |
110mg |
リン |
200mg |
鉄 |
0.3mg |
ナトリウム |
360mg |
カリウム |
300mg |
マグネシウム |
60mg |
亜鉛 |
3.7mg |
ビ
タ
ミ
ン |
ビタミンA |
8μg |
ビタミンB1 |
0.02mg |
ビタミンB2 |
0.15mg |
ビタミンC |
0mg |
ビタミンD |
0μg |
コレステロール |
79mg |
※科学技術庁資源調査会編
「五訂 日本食品標準成分表」より転載
可食部100g当たりの値を示します |
ガザミ |
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標準和名 |
ガザミ
(エビ目ワタリガニ科ガザミ属) |
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別名 |
ワタリガニ |
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地方名 |
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英名 |
Swimming crab
blue crab |
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学名 |
Portunus trituberculatus (Miers) |
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解説 |
標準和名はガザミだが、「ワタリガニ(渡蟹)」という呼び名のほうがよく知られている。ボートの櫂のような第五脚を巧みに操って泳ぎ、遠くへ移動するのでこの名がある。かつて、東京ではカニといえばガザミのことを指したが、最近の東京湾のものは味が落ちているという人もいる。瀬戸内海産のものや韓国や台湾からの輸入ものも出回っているが、いずれにしてもカニ類は自己消化が早いので、生きているものを入手するのが美味しく食べる条件である。 |
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分布領域 |
青森県以南の日本、韓国、台湾、中国大陸などの沿岸に分布する。季節的な鉛直移動を行い、夏期は沿岸、湾内の浅場に生息するが、冬期は沖合、湾外の深場で越冬、冬眠する。 |
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生鮮・加工法 |
生鮮利用向けには、活がにで流通するほか、生のものが多く取り扱われる。活がにはおが屑を入れて梱包して、また、生やボイルのものは、丸のまま、または縦二つ割にして氷冷したり冷凍して取り扱われる。店頭では、丸のままや割ってあるものが多い。蟹味噌など調味加工品にもする。 |
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主な食べ方 |
冬から春にかけてが旬。とくに2月の雌が旨い。味噌(肝膵臓)が大きく、卵もたっぷりと詰まっている。ゆでてもよいが、蒸したほうがより美味しい。甲羅が硬く、身が重いものを選ぶ。よく水洗いしたのち、暴れないように縛り、蒸し器を用いて強火で30分蒸す。蒸し上がったら甲羅をはがし、がに(えら)を取って熱いうちに食べる。酢醤油か生姜酢醤油で食べる。甲羅に熱燗の酒を注ぎ、甲羅酒にしてもよい。また、こくのある味がよく出るので、ぶつ切りにして鍋物や味噌汁に入れるとよい。そのほか、洋風料理では、ホワイトソースとの相性がよい。主に味噌を使ったクリームスープにする。ガザミは殻ごと砕き、煮立ててスープを取り、漉したものに味噌、ソースを加える。中華風料理ではぶつ切りにして炒め物や揚げ物にするほか、甘酢に唐辛子などの香辛料を加えたたれなどを絡めて調味する。 |
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出展:株式会社エヌ・ティー・エス発行
現代おさかな事典〜漁場から食卓まで〜 |