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お魚育ちの健康娘
偏食のない娘
鯖 自分が子供のときに偏食だったのを反省して、娘には赤ん坊の時から何でも食べさせて来た。おかげで本当に好き嫌いの無い、一見子供が食べるのが不思議に思うような食べ物まで(なまこでも鯛の目玉でもすっぽんでも)、本当に気持ちよいほど食べてくれる子に育った。

今でこそ中学生になり、人並み以上の運動をこなしているため、お肉が食べた〜い!という機会が増え、甘いものもそこそこ食べるようになったが、幼稚園入園前から、魚と野菜が大好物だった。魚食い、野菜食いが好影響を及ぼしていると思われることは、健康で頑丈な身体を見れば一目瞭然である。幼稚園入園から、中学1年の今まで、受験や試合などを抜いたら、欠席したことは一度も無い。風邪をひいて熱を出した事など、前はいつかも思い出せないほどだ。と、こんなことを書くと、「料理を仕事にしているのだから、さぞ手をかけて調理したのだろう」とか、思われそうだが、実は逆なのだ。

新鮮な旬の魚をシンプルにいただく
 
ただひとつ気にかけてきたことは、「旬の魚で、新鮮なものをシンプルに調理する」と言う事だ。たとえば、これから旬のさんま、そのまま塩焼きにするだけで本当においしい。新鮮なものであれば、もちろんお刺身も、しょうが醤油、わさび醤油、ポン酢、と調味料をいろいろ変えて楽しめる。オリーブオイルとビネガーを使えば、イタリア風にも変身するが、それほど時間、手間をかけるわけではない。

魚にはそれぞれの魚に合った調理法があり、先達はそれを知っているからこそ、鯖は塩焼き、しめ鯖、鯖味噌、鯵にはしょうがと葱を合わせるとか、そうした知恵を私たちに残してくれている。まず、そうした本物の味を、子供に無理の無い範囲で(生姜、わさびは辛いから使わないのではなく、少量を使うなど)食べさせる事が大切なのではないかと思う。まだ、先入観を持つ前に、本物の味を知っていれば、きちんとした舌が作られる。

本物の味がわかる子供に
 

何も贅沢なもの食べさせろと言っているわけではないのだ。旬の魚を新鮮なうちに素材を生かした調理法で、何も難しく考えることなどなく、味わわせて欲しい。大人の先入観は捨てて、子供の舌を鍛えよう!
子供たちにこそ、旬の味、本物の味をわかって欲しい。今は、どこでも簡単にいろいろなものがすぐに手に入る。ファミレスや、コンビニ食材だけで一生を過ごすこともできなくはない。でも、旬なもの、ずっと昔から世界各国で食べ続けられているものの美味しさを知らずに過ごすのは、人生の楽しみの一部を捨てさせるようなものだと思いませんか?

美味しさを楽しみ、健康に育ってくれれば、親としてこんなうれしいことはないと、健啖家の娘をみて、つくづく思うのである。

塩川 純佳

お魚育ちの健康娘




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