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食事の擬音(オノマトペ)は、「ガツガツ」「フーフー」「ボリボリ」「サクサク」「ズルズル」などなど多彩を極めるけれど、数の子といえばやっぱり「コリコリプチプチ」。「歯ごたえ」という食感の上位にランクインされるでしょう。音を立てて食事をするのはお行儀が悪いと言われますが、「舌鼓」などという言葉があるくらいだから、食事と音は本来仲がいいはず。「カッちゃん数の子、ニシンの子♪」という遊び歌がありましたが、今の子供達は歌うのだろうか。そのくらい、数の子は日本の食卓に馴染み深かった。ニシン漁で御殿が立つほど隆盛を極めていたのが衰退して、そのおかげですっかり高級食材になってしまったけれど。その数の子が復活しているという。お正月のおせちの重箱の中に、堂々と横たわる数の子こそ、栗きんとんと競う「黄金色料理」の王様と王妃様のようではありませんか。 (E)