Junko UEDA

酔っ払い車えび

材料(2人分) 
活車えび…6尾
(氷水につけ仮死状態にしたもの)
白髪ねぎ…適量

 
|A|
紹興酒…70ml
水…30ml
しょうゆ…大3
砂糖… 小2
ねぎ(青い部分)…少々
しょうが(薄切り)…2枚
とうがらし(種抜き)…1/2本
花椒(パウダー)…2ふり(ホール数粒でも)
五香粉…2ふり(八角1/3個でも)

作り方
1. Aを鍋に入れ、中火にかける。混ぜながら加熱し、砂糖が溶けたら火を止め冷ます。
2. えびはひげを切り、さっと水洗いをする。しっかりと蓋が閉まる保存容器にえびを入れ、1.のたれを入れて蓋をする。蓋を閉めた状態で容器を揺り、全体に調味料をまわす。冷蔵庫で半日ほど置く。
3. 2.のえびの胴の殻をむき、皿に並べ、白髪ねぎを添える。軽く火を入れる程度に蒸してもおいしい。


活車えびのなめろう

材料(2人分)
活車えび…6尾
(氷水につけ仮死状態にしたもの)
塩…2つまみ程度

 
小ねぎ(小口切り)…1本分
ゆずの皮(細切り)…少々

作り方
1. えびは頭と尾を取り、殻をむく。さっと水洗いをし、水けをペーパーで拭く。
2. えびの背から包丁を入れ、2枚に切って背わたを取る。包丁で細かく刻み、ボウルに入れる。えびの頭からみそをティースプーンの柄などを使ってかき出し、ボウルに加える。
3. 2.のボウルに塩、小ねぎを入れてよく混ぜ、器に盛り、ゆずを散らす。海苔を添えても。


車えびの中華風春雨煮
材料(2人分) 
活車えび…6尾
春雨…50g
ねぎ(みじん切り)…10p分
しょうが(みじん切り)… 小1
にんにく(みじん切り)…小1/2
酒…大22
 
水…2カップ
豆板醤…小1/3
しょうゆ…小1
サラダ油…大1
ごま油…大1/2
水溶き片栗粉…好みで少々
作り方
1. えびは頭と尾を取り、殻をむき、背わたを取り、2〜3等分に切る
2. 煮汁をつくる。鍋に半量のサラダ油を熱し、頭と殻、尾を入れる。へらで頭をしっかり潰しながら、1〜2分炒める。えびの色が赤く変わり、香りが立ってきたら酒を入れ、ひと煮立ちさせる。水を加え、沸いたら弱火にし、15分ほど煮出して火を止める。冷めたら、へらでぎゅっと押しながら漉す。
3. フライパンに残りのサラダ油、しょうが、にんにく、豆板醤を入れ、中火にかける。香りが立ってきたら、2.の煮汁を1.5カップ分(少なければ水を足す)加え、春雨を入れて蓋をし、春雨が好みの固さになるまで煮る。
4. 3.にしょうゆと1.のえびの身を入れ、軽く火を通す。好みで水溶き片栗粉で少しとろみをつけ、仕上げにねぎ、ごま油を入れて混ぜる。

車えびのハーブオイル焼きミディアムレア仕上げ
材料(2~3人分) 
活車えび…8〜10尾
好みのハーブ(ローズマリー、
ローリエ、タイムなど)…適量
オリーブ油…大3

 
レモン汁…大1
塩…少々
イタリアンパセリ(みじん切り)
…適量(パセリでも)

作り方
1. フライパンにハーブと油を入れ、弱火にかける。油にハーブの香りが移ったら火を止め、粗熱を取る。
2.えびは殻つきのまま頭ごと縦に半分に切る。頭側、胴側と2回に分けて包丁を入れると切りやすい。
切りにくい場合は殻のみ、はさみで切った後、身を包丁で切るときれいに切れる。
3. 1.のフライパンに殻を下にしてえびを並べる。強めの中火にし、油がグツグツと音を立て始めたら蓋をし、身の表面が軽く白っぽくなるまで10〜15秒ほど温める程度に加熱し、蓋を取って火を止める。
4. 器に、ハーブとともにえびを殻が下になるように移す。フライパンに残ったオイルに塩を少々入れ、再度火にかける。温まったらレモン汁を加え、手早くえびにかけ、パセリを散らす。

車えびしんじょのお椀
材料(2人分)
車えび…5尾
たらのすり身…50g
大和芋(すりおろす)…20g
卵白…1/3個
だし…小2
塩…少々
三つ葉…適量


|吸い地|
だし…2カップ
しょうゆ、塩…少々

作り方
1. えびしんじょをつくる。えび3尾の頭と尾を取り、殻をむく。さっと水洗いをし、水けをペーパーで拭く。えびの背から包丁を入れ、2枚に切って背わたを取り、包丁で細かく刻む。
2. ボウルに1.のえび、たらのすり身、だし、塩ごく少々を加え、ゴムべらでよく混ぜる。卵白を入れ、均一に混ざったら、大和芋を加えてさらに混ぜる。
3. 鍋に湯を沸かす。2.を2等分にし、手に水をつけて丸く形作り、湯にそっと入れる。弱火で5分ほど加熱し、火を通す。
4. 鍋に吸い地用のだしを入れて温め、しょうゆ、塩で味を調える。残りのえび2尾を入れてさっと火を通す。えびを取り出し、頭を取って胴の殻をむく。
5. 椀にえびしんじょ、4.のエビを入れ、三つ葉をのせ、温めた4.の汁をはる。

えびオイルの中華がゆ

材料(2人分)
米…1/2合
水…3~4カップ
ねぎ(青い部分)、しょうが(薄切り)…少々
塩…適量
パクチー…適宜き

 
|えびオイル|
車えびの頭、殻など…100g
しょうが(薄切り)…1枚
サラダ油…130ml

作り方
1. えびオイルをつくる。鍋に油大さじ2(30 ml)とえびの頭や殻を入れ、中火にかける。へらで頭や殻を細かくつぶしながら加熱する。色が赤くなり、香りが立ってきたら、しょうが、残りの油を入れる。油が温まってきたら、ごく弱火で15分ほど加熱する。火を止めて粗熱を取り、ざるで漉す。冷めたら保存容器に入れ、冷蔵で保存。長期保存の場合は、香りを保つために冷凍庫で約1ヶ月が目安。
2. 米を洗い、分量の水に30分ほどつける。ねぎ、しょうがを加え、炊飯器のおかゆモードまたは鍋でおかゆを炊く。炊き上がったら塩で味を調える。
3 .器におかゆを盛り、パクチーをのせ、えびオイルをかける。

上田さんからひとこと
活きたままの車えびには臭みがなく、殻にうまみがたっぷり。
取り除いた頭や殻から、いいだしが出るので、捨てずに余すところなく活用しましょう。

上田淳子

うえだじゅんこ◎料理研究家/辻学園調理技術専門学校卒業後に、同校職員を経て渡欧。フランスやスイスのレストランなどで3年間の修業を積む。帰国後、シェフパティシェを経て、料理研究家として独立。本格的なフランス料理から、手軽にできる家庭料理まで幅広く提案している。最新刊に『ほったらかしでおいしい! オーブンで焼くだけレシピ』『副菜以上、主菜未満。3品で整うふたりの食卓』(ともにGakken)。
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撮影=ローラン麻奈 取材=澁川祐子

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