2010、2012年と静岡で個展を開催したギャラリーから、カツオの街、静岡の焼津の商店街を盛り上げ活性化していきたいというコンセプトで、芸術と商業のコラボレーション、焼津の魅力を発信する「焼津カツオSHOWてん」を開催するので、ゲストアーティストとして作品制作依頼がありました。
商店街中にモビールにしたカツオアートが泳ぐというので、なんだか楽しそうと、快諾!
数日後に魚の形をした長さ50 cmぐらいの板が2枚届きました。焼津の特別支援学校の生徒さんたちが、一つひとつを丁寧に手作りされたものということでした。そんな魚板2枚を手にしながら、イメージは焼津商店街をキラキラ泳ぐカツオです。ペインティングではなくビーズ、スパンコール、貝細工、貝など装飾を施しながら光るカツオを創ることにしました。
私の作品には特にメッセージ性はないのですが、制作する中で美しい海と自由に泳ぐ魚、さまざまな海の生物、そして命を頂く海の恵みをどうにか守りたいという意識が高まればとの思いで、装飾の中には、環境問題になっているプラスチックも取り入れています。
〈カツオアート〉の背景には、焼津で夏季に開催される焼津神社大祭(焼津荒祭り)の掛け声「あんえっとん」、漢字では「安栄土」といって、「この土地が永遠に平和の地であるように!」という願いが込められています。今年もカツオの板が届いたので海の平安を願い制作です。