「土用の丑の日」が終わりました。今年も、美味しい、高価なウナギがよく売れました。リーマンショックで、高いものが売れなかった昨年の同日も、単価の張るウナギから売り切れてしまいました。今年はその失敗を繰り返さないように、美味しいウナギを十分に仕入れておいたので、お客様にご迷惑をおかけすることはほとんどなかったようです。
 最近は「低価格指向」一辺倒の報道もなくなってきましたが、今年の春までは安いものしか売れないような風潮がありました。しかし、家計のやり繰りの問題で安いものしか食べることが出来なかっただけで、本心は美味しいものを食べたいのです。
 実は、当社の店舗では、今年の節分の「恵方巻き」の売上が前年比120%を超えました。この低価格指向の時代に、「本マグロ入りの恵方巻き」を提供してお客様に満足していただき、結果として単価が上がって、大きな売上を記録することが出来たのです。 
 それは、お客様が「晴れの日」には多少高くても美味しいものをいただきたいという欲求を持っていることの証明であり、「土用の丑の日」でも同様のことが証明されたのです。
 当社は、従来から「美味しい魚を、食べ易い形態で、買い求め易い価格で提供し、豊かな食文化を演出する」ことを心がけてまいりました。価格だけに振り回されることのないよう、少量でも構わないので美味しい魚を提供することに邁進して参ります。皆様方には、是非ともご期待いただきたいと思います。
絵=上野るう
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