料理研究家 平野由希子さん

うにの冷製パスタ

材料(2人分)
うに…1箱(約100g)
芽ねぎ…適宜
オリーブ油…大さじ3
レモン汁…少々
塩…少々
細めのスパゲティ…100g

うにの旨味がじっくり伝わるサッパリ仕立てのパスタです。
■作り方
1. 塩をたっぷり加えた湯でスバゲティをゆでる。

2. ゆであがったら冷水にさらし、水気を絞るようにしてしっかりと水気を切る。

3. オリーブ油、レモン汁少々、塩、うに大さじ3を加えてよく混ぜ合わせ、2を加えてからめる。

4. 器に盛り、残りのうに、芽ねぎをたっぷりと散らす。

うにと大根の炊き込みごはん

材料(4人前)
米…2合
大根…10cm
醤油…大さじ1
酒…大さじ1
塩…少々
だし…適量
うに…1箱(約100g)

さっぱり大根&濃厚うにの組み合わせが絶品!
■作り方
1. 米は研いでざるに空けて、30分おいておく。大根は1cm角に切る。

2. 炊飯器に米、醤油、酒、塩を加えて、目盛りのところまでだし汁を加える。
 それに大根を加えて普通に炊く。

3. 炊き上がったところにうにを加えて蒸らす。そして盛りつける。

うに春巻き

材料(4人前)
春巻きの皮…6枚
うに…1箱(約100g)
のり…2枚
揚げ油、小麦粉…適宜

リッチなおつまみは、ビールと一緒に召し上がれ。
■作り方
1. 春巻きの皮は4等分に切る。のりは5cm角に切る。

2. 春巻きの皮にのりをのせ、その上にうにを大さじ2ほどのせる。

3. 皮の両端を折り、はじから折りたたみ、水溶き小麦粉で止める。

4. 170度の油でこんがりと揚げる。塩を添えて盛りつける。

帆立ソテーのうにソース

材料(4人前)
帆立貝柱…12個
長ねぎ…1本
白ワイン…1/4カップ
生クリーム…1カップ
うに…大さじ4
バター…大さじ2
塩、こしょう、セルフィーユ…適宜

家庭でできる簡単フレンチ。うにのコクが決め手です。
■作り方
1. 帆立貝は塩、こしょうをし、バターを熱したフライパンで中強火で半生になるように焼く。

2. 長ねぎは縦半分に切り、5mm程度の斜め切りにする。

3. フライパンにバターを熱し、長ねぎを加えてしんなりとするまで炒める。
 白ワインを加え、半量程度まで煮詰める。

4. 3に生クリームを入れて軽く煮詰め、うにを加え混ぜる。塩、こしょうで味を整える。

5. 器に4のソースをしき、帆立貝をのせ、セルフィーユで飾る。
 お好みで生うにを帆立貝の上にのせてもOK。

たっぷりうにの茶碗蒸し

材料(4人前)
【A】
卵…3個
だし…450ml
みりん…大さじ1/2
塩…小さじ1/3
醤油…小さじ1/2

【B】
みりん…大さじ1
醤油… 小さじ1
塩…少々
だし…1カップ
片栗粉…小さじ1+水…小さじ2
うに…1/2箱(約50g)
三つ葉…適宜

温かなままでも、冷たくしても美味。たっぷりのうにで飾って。
■作り方
1. 卵を溶きほぐし、だし、調味料を加える【A】。器にこして注ぐ。

2. 蒸し器に水を入れて火にかけ、湯気が立ったら、器を並べる。
  2分ほど強火で蒸し、その後は弱火にして12〜15分蒸す。

3. 小鍋にだしをわかし、みりん、醤油、塩で調味する。水溶き片栗粉でとろみをつける【B】。

4. 温かい茶碗蒸しに3をはり、三つ葉をちらしてうにをのせる。ゆずを少々を散らしても

焼きうに

材料(2人前)
生うに…1箱(約100g)

うにはやっぱり、シンプル一番!
■作り方
魚焼きグリルに舟ごと入れて、強火で表面がこんがりとするまで焼く。
醤油をつけていただく。
生うに…1箱(約100g)





ひらのゆきこ◎お酒とフレンチをこよなく愛する料理研究家。フランスの「ホテルリッツ・パリ」で料理を学び、帰国後は、広告や雑誌、書籍などで幅広く活躍。著書に『「ル・クルーゼ」だから、おいしい料理』『「ル・クルーゼ」で、おいしい和食』『「ル・クルーゼ」で、つくりたい料理』(地球丸)など。4月に大好評の「ル・クルーゼ」シリーズが2冊同時に発売!


左:『ル・クルーゼで料理1 15分でつくる編』(地球丸)
右:『ル・クルーゼで料理2 ゆっくりつくる編』(地球丸)

 今回のテーマ「うに」は、なんといっても生のまま食べるのが一番でしょう。でも、ひと工夫で違った旨味が楽しめます。だから、素材を生かしつつ、ちょっと手間を加えるだけのシンプルな料理を提案しました。
 まず「パスタ」ですが、ポイントはゆであがった後、よく水気を切ること。おいしくなるかどうかはここが決め手になります。「炊き込みご飯」は、蒸らしの時にうにを加えることで、新鮮さの残った、生とは微妙に違ううにの味わいが楽しめます。今回はヘルシーに大根を入れましたが、帆立などの貝類を加えてもいいでしょう。「春巻き」は、よく火を通してもよし、半生でもよし、のりがうにの旨味を中に封じ込めます。塩を少しつけて食べることによって、さらに甘みがアップ。「帆立のソテー」は、長ねぎをたっぷり炒めて。タリアテッレなどの太めのパスタにからめても美味です。そして「茶碗蒸し」は、うにの風味を大切にするため、あえて具は何も入れません。具なしは鬆が立ちにくく、キレイに仕上がります。卵液でうにを溶きのばして蒸してもおいしいですね。最後は大胆に舟ごと魚焼きグリルへ入れた「焼きうに」。お好みでほんのり醤油をつけて召し上がって。ただ焼いただけの旨さもまた違う味わいです。
 料理は引き算。もちろんいろいろ手間を加えればそれはそれでおいしくなりますが、素材を生かして、誰にでもちゃんと作ってもらえるシンプルなレシピ提案を心がけています。


photo=菅原史子
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